トリガーポイント

「トリガー」とは「引き金」という意味で、その場所から痛みを飛ばすという意味です。

例えば肩にトリガーポイントが出来てしまったとして、その痛みが頭に飛ばされ「頭痛」を感じたり、背中に飛ばされて「背部痛」を感じたりします。

臀部にトリガーポイントが出来てしまうと、痛みは太ももから足先まで痛みを飛ばすこともあります。

これらの痛みを「関連痛」と呼びます。痛みを感じる場所が違う場所にあるため病院等の医療機関で原因不明の痛みとして扱われてしまう事が多くあります。

トリガーポイントの原因

トリガーポイントが形成される要因は、主に「不動」と「使いすぎ」と考えられています。

長時間同じ姿勢を維持したまま動かさないこと、あるいは同じ筋肉を酷使すること(オーバーロード)によって筋肉に微小な損傷や炎症が起こり、筋膜に癒着が起きます。

そこにトリガーポイントが生じるのではないかと考えられます。

例えば、1回の無理な動作によって筋肉が消耗し痛みを発生させ、その痛みが長期化することもあります。

他に、重い荷物を持ち上げたり運んだり、体調が悪い時に無理して運動したり、慣れない仕事に長時間集中することは、筋肉にとって予想以上の負荷をかけます。

一回の出来事で痛みを感じると、怪我をしたと思いがちですが、トリガーポイントが形成された痛みである事も多いのです。

姿勢の改善については、まずトリガーポイント施術を行わないと改善は難しいと言えます。

なぜなら、トリガーポイントによって筋肉が固くなり、関節可動域も低下している状況では、正しい姿勢を取りたくても取れないからです。

 

また、痛みや疲労感が強い場合、姿勢を改善しようという前向きな感情も出難いでしょう。

 

トリガーポイントの好発部位

トリガーポイントの好発(よく発生する)部位は、筋肉が骨に付着する部分、筋肉と筋肉が連結する部分、筋腱移行部、また力学的にストレスのかかりやすい場所などです

そして、その多くは筋膜に存在します。最近では、特に重積した(厚くなっている)筋膜にあることがわかってきました。またトリガーポイントは筋膜以外に、腱・靭帯・脂肪などの結合組織=Fascia(ファシア)にも存在します。

トリガーポイントの改善

トリガーポイントの対処方法については、あいまいな方法では効果を出せません。

例えば、ストレッチは治療法として十分な効果を発揮できません。過剰なストレッチによってトリガーポイントが悪化する事さえあります。

 

温めたり冷やしたりすることは、痛みを一時的に緩和することはできても、トリガーポイントを非活性化する事はできません。

同様に、電気も一時的に痛みを和らげるだけで、トリガーポイント改善に効果は低いといえます。

効果的なトリガーポイント療法

最もトリガーポイントを効果的かつ、お客さんの身体に負担が少なく行える方法として、『虚血性圧迫』という施術法があります。

 

トリガーポイントに直接圧を加え、一時的に虚血状態にし、圧を解放した時に反動で硬結した筋肉内の血液循環の滞りを改善するというものです。

 

これはストレッチのように伸ばしたりせず、マッサージのように揉むのでもない。また、指圧やツボ押しと混同されがちですが、異なる施術法です。

 

トリガーポイントというのは、筋肉が極度に硬結し血管や神経を圧迫し、血液循環を滞らせています。

トリガーポイントを消失させるためには、その硬結を力任せに揉み解すのではありません。それでは逆に硬さを増す事になりかねません。

血液の循環を取り戻すと、トリガーポイントは自然と解けるように消失していきます。

 

トリガーポイントが消失するのにかかる時間や回数は年齢や症状に応じて様々です。圧迫を加え10秒から20秒で消失するものもあれば、その日では緩まらず、一定期間施術を繰り返さなくては消失しないものもあります。

 

また、その日消失したものが数日後に戻ってしまう事はよくある事です。慢性的に存在したトリガーポイントは、一度の施術では完治し得ないのが通常なのです。

トリガーポイントによる様々な症状

トリガーポイントに起因する症状は、痛みだけにとどまらない。筋肉の硬化、筋力低下、浮腫、吐き気、めまい、姿勢の異常など、思いもよらないような症状も発生します

 

トリガーポイントによって短く、太くなった筋肉は、付近の神経を容易に圧迫するようになります。圧迫された神経は、その神経が働いている場所に痺れ、疼痛、灼熱感、過敏性などの感覚異常を生じさせます。

これらのトリガーポイントに起因する症状を知らない医師は、「末梢神経障害」というレッテルを張りがちで、その結果不適切な処置が行われることが残念ながら往々にしてあります。

 

血流障害

トリガーポイントが形成されると、筋肉は動脈を締め付け、血流が妨げられて、そこから離れた部位が冷えます。

例えば、ふくらはぎのヒラメ筋にトリガーポイントが生じると、静脈の血流が悪くなり、足と足首にむくみが起こります。

同様に、首の筋肉の斜角筋のトリガーポイントは手と手首のむくみの原因となります。

自律神経の影響

自律神経系は、心臓、呼吸器系、消化器系、血管、皮膚、などを制御している。

この自律神経系に対してトリガーポイントが作用しているという事が、まだ完全に解明はされていないものの、大きな影響があるということが判明している。

 

すでに分かっている作用として、目の充血、涙の分泌過剰、唾液の分泌過剰、持続性の鼻汁、鳥肌、などが挙げられています。

運動障害

トリガーポイントは、筋肉を短く硬くすることによってその動きに影響を与えるので、その結果可動域が制限されてしまいます。

またトリガーポイントは、攣縮(痙攣性の収縮の事)状態を保ち続けることもある。それによって筋肉がリラックスできずに疲れがたまりやすくなり、回復力も低下し、動いたときに過剰に収縮するようになってしまいます。

トリガーポイントによって、物の重さを推測する感覚を失わせることもある。このことが、めまいや平衡感覚異常の原因ともなります。つまずいたりよろめいたり、不意に物を落としたりするようになり、神経の障害ではないかと勘違いすることも多くなっています。

トリガーポイントマッサージ(トリガーポイント療法)

当院はトリガーポイント・マッサージの専門院です。

もしあなたがトリガーポイントが原因による悩みを抱えていたら、当院の施術をお試しください。

りせる整体院の【トリガーポイントの施術方法】を順を追って説明いたします。

上のイラストがトリガーポイントの痛みのパターンを表したものです。

×印の部分がトリガーポイント。赤い部分が痛みを感じる場所です。

このイラストの場合、臀部にできたトリガーポイントから太ももからふくらはぎにかけての痛みやしびれを引き起こしているのが見て取れます。

赤い部分が痛いのですが、トリガーポイントとは場所がズレています。赤い部分の痛みを取り除くためには臀部にあるトリガーポイントを施術しなくてはなりません。

当院ではトリガーポイントを手技によって緩めていきます。

緩め方は『虚血圧迫』という手技を使用していきます。

 

『虚血圧迫』を説明致します。

トリガーポイントを指や肘などを使って圧迫を加えます。その後圧迫を解除した時にリバウンド現象が起こり、トリガーポイント内に血液が流れます。

すると体の自然治癒力が促され、トリガーポイントが次第に緩まっていきます。

 

トリガーポイントは揉んでも伸ばしても、なかなか緩んではくれません。

この虚血圧迫による手技施術、つまりトリガーポイントセラピーが最も効果的なのです。

 

痛みの有無

トリガーポイントセラピーとは、慰安目的のマッサージとは違い改善の為の施術です。

施術は、「効いている痛み」、といった感覚です。「不快な痛み」「不必要な痛み」はありませんのでご安心ください。

りせる整体院 ~Re cell~